完全犯罪?

超短いミステリー小説を考えてみました。

私は風呂が嫌いである。毎日入浴はしているが、日中涼しかった日等、無理に入浴しなくても、とつい思ってしまう。しかし、カミさんは私と正反対だ。入浴せずにベッドに入る事を極端に嫌う。入浴しない等と言うと、まるでバイ菌扱いされてしまう。無論カミさんの言い分の方が正しい。

ある日私は外で酒を呑み、帰宅が遅くなってしまった。カミさんは既に熟睡している。

「よしっ」私は酒を呑んでの入浴は危険なのだ、等と心の中で自己弁護しながら入浴は止めようと決意する。

歯を磨き、パジャマに着替える為、私は洗面所に向かった。洗面所に行くとバスタオルがいつも通り掛けてある。よその夫婦はどうだか知らないが、家では一人一人別のタオルを使用する。

風呂場のドアを開け、適当にシャワーでお湯をぶちまけ、入浴感を醸し出した後、換気扇のスイッチを入れる。

これで完璧だ。カミさんは私が風呂に入らなかった等と疑う事すら無いだろう。私は安心して寝床についた。

翌朝目を覚ますと、一足先に起きたカミさんが、洗面台で顔を洗っていたが、私の顔を見ると、いきなりこう言ってきた。「昨日、お風呂に入らなかったの?」えっ!と驚き固まる私。完璧だと思った私の犯罪はあっと言う間に崩れ去ってしまった。

カミさんは何故私のトリックに気が付く事が出来たのだろうか。

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